スペイン語を学習していれば、公式のスペイン語検定「DELE」について聞いたことがある方もいるでしょう。この記事では、DELEがどのような試験であるかを紹介するとともに、受験のメリットやレベル分けについて説明しています。
DELEとは?
外国語としてのスペイン語能力証明(DELE)とは、検定試験を通してスペイン語のレベルを証明するものです。DELEスペイン語検定はMCER(ヨーロッパ言語共通参照枠)の言語学習の仕組みに従い、難易度ごとに6つのレベルに分かれています。受験者が希望するレベルを選択し、合格すると、そのレベルの証明書が発行されます。
| 💡 ケンブリッジ英語検定(FCE、CAE、CPEなど)をご存知でしょうか? DELEは、そのスペイン語版に該当するものです。 |
この公式の証明書には有効期限がなく、規定の教育制度、機関、会社、大学などで国際的に認められています。1989年からスペイン教育・職業訓練省とインスティトゥト・セルバンテスが発行しており、現在、公式のスペイン語検定の中では最も受験者の多い試験です。
毎年複数回開催され、世界各地に1000ヵ所以上設置される会場に行って受験をします。
DELEのレベル分け
受験を希望するレベルの前のレベルに合格している必要はありませんが、一度につき1つのレベルのみ受験可能です。DELEは、A1、A2、B1、B2、C1、C2の6つのレベルに分かれています。
入門・初級(A)
A1:スペイン語をゼロから学び、ニーズ、計画、好き嫌いを理解・表現する能力を身につけるとともに、物事を説明する短い文章を作れるようになります。日常生活のさまざまな場面に対応できるよう、日常的に使われる簡単な表現を習得します。
A2:過去の出来事について、より詳しく説明するための能力を身につけるレベル。日常生活、過去の出来事、意思、希望などを表す簡単な文章を用いて短い会話が成り立ち、短いメッセージや、葉書、メールなどで、親しい人と気軽なコミュニケーションを取れるようになります。
中級(B)
B1:過去や未来に関する身近な話題について会話を行う力を身につけます。特定の目的や場面を考慮し、それに応じた口調で自然なコミュニケーションを取れるようになります。一般的な内容の簡単な文章を読んだり、手紙や作文を書いたりする能力も習得します。
B2:一般的なトピックについて詳しい情報を伝え、言いたいことを流暢に表現し、長い文章を書く力を身につけます。さまざまな状況の中で、幅広い話題の会話が行えるようになります。
上級(C)
C1:過去、現在、未来の状況について、自分の意見や考えを提示・主張する力を身につけるとともに、慣用句や、創造的かつ正確に物事を伝えるための言い回しを習得します。スペインやラテンアメリカの現代文をスムーズに読むことができるレベルです。
C2:言いたいことをスムーズに表現でき、ニュアンスや詳細まで正確に伝えることができるレベル。慣用句、定型句、口語表現を使いこなし、明確で流暢な文章を書いたり、どのような文章も困難なく読んだりできるようになります。また、どのような話し言葉もも問題なく理解できます。
DELEの試験概要
どの試験も4つの科目で構成されており、レベルに応じた問題が用意されています。
読解:さまざまな問題を通じて、スペイン語で書かれた文章の読解力が評価されます。読んだ文章について正しい回答を選ぶ問題のほか、文章や写真を結びつける問題、文章の穴埋めをする段落を選ぶ問題などがあります。B1読解の問題の例はこちら。
聞き取り:この科目では、話されているスペイン語を聞いて理解する能力が評価されます。音声を聞いて正しい回答を選ぶ問題や、音声の内容に関連する文章、画像、話者を選ぶ問題などがあります。A2聞き取りの問題の例はこちら。
文章表現:2つの作文を通じ、スペイン語で文章を書く能力を評価します。そのうち1問は通常、2つのテーマから好きな方を選択できます。どのような文章を、どのくらいの長さで書くかはレベルによって異なり、友人へのメール、用紙への記入、休暇についての作文などが出題されます。A1文章表現の問題の例はこちら。
口頭試験:スペイン語で話す小さな課題が3~4つ用意されています。課題によって、1人で話す形式と、試験官と会話する形式があり、決まったテーマについてのプレゼンテーションや写真の描写、お店での会話などを行います。B2口頭試験の問題の例はこちら。

出典:Instituto Cervantes Tokio
DELEを受験する 5つのメリット
1. モチベーションの向上:DELEに合格するという目標を持つことは、スペイン語を勉強するモチベーションを保ち、継続して学習に集中する上で非常に効果的です。努力が実ったのを実感し、自分で思っていたよりも高いレベルのスペイン語を習得していると気付けるきっかけにもなるでしょう。
2. コミュニケーション能力に重点:この試験はスペイン語を使う能力を評価するものですが、中でも実生活におけるやり取りやコミュニケーションに使うスペイン語に重点を置いているため、試験に向けての準備をする中で実用的なスペイン語が身につきます。スペイン語でコミュニケーションをとる能力を評価する試験なので、特にスペイン語で文章を書いたり、話したりする自信がつきます。
3. 学んだことの復習・定着:DELE受験に向けての勉強は、次のレベルに進む前に、それまで学んだことを復習・練習し、しっかりと定着させるのに良い機会となります。スペイン語の読解力や聴解力に加え、文法・語彙力も飛躍的に伸ばすことができます。
4. 国際的に認められる証明書の取得:MCER(ヨーロッパ言語共通参照枠)が定める基準とレベルに基づいているため、スペイン語の能力を証明するものとして全世界で通用します。
5. 機会の増加:日本はもちろん、外国でも、外国語の能力を証明することで就職、大学入学、旅行など、さまざまな場面で有利になります。
以上がDELEの概要ですが、受験してみたいと思いますか?
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¡Nos vemos!

Elsa Valbuena
2015年にスペイン語を教え始め、2019年にはインスティトゥト・セルバンテスが認定するDELE試験官の資格(レベルA1・A2)を取得。スペインや日本でDELEを受験した受講生のうち、95%が合格しています。




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