世界中でよく知られているお祝い事のひとつ、ハロウィンといえば、カボチャや怖い仮装が連想されますね。今では多くの国でお祝いされるようになり、10月31日は1年の中で最も重要な日となっています。 しかし、スペインにはこの時期、より強く根付いた伝統として、11月1日の「諸聖人(Todos los Santos)の日」というものがあります。
諸聖人の日
11月1日はスペインでは祝日となっており、個人を偲び尊ぶ日として家族と過ごします。 この時期に世界各地で見られる楽しいお祭り(メキシコの「死者の日」など)や日本のお盆とは異なり、諸聖人の日はやや厳粛な雰囲気の中で祝うのが一般的です。
諸聖人の日は墓地へ行きます。Imagen de Freepik
お祝いのしかた
この日は故人を偲ぶために家族が集まり、お墓に花を持っていきます。墓地の開園時間は普段より長く、墓地へ行くための交通機関の運行頻度も高くなります。
日本と同じように、この日はお墓や石碑を洗ったり、花や思い出の品を供えたりして、亡くなった人の近くに寄り添って時を過ごします。
この時期、特にこの日に食べられる典型的なものをいくつか紹介します:
- Castañas:[栗] 諸聖人の日の数日前に山で栗拾いをし、11月1日に焼いて家族で食べるという習慣があります。
- Boniatos:[サツマイモ] 日本のサツマイモとは少し違いますが、日本の焼き芋と同じように焼いて食べるため、焼き芋のスペイン版だと言えるでしょう。オーブンでも簡単に作れますが、10月から11月にかけて、街中の屋台でも売られています。
Castañas del supermercado Boniatos. Imagen de Racool_studio en Freepik
- Buñuelos de viento:「ブニュエロ」とは、小麦粉、牛乳、卵、イーストの生地をたっぷりの油で揚げたお菓子です。プレーンのほか、カスタードクリーム、ホイップクリーム、チョコレートが入ったものもあります。
- Huesos de santo:訳すと「聖人の骨」という名前のお菓子。ロール状のマジパンの中に、卵黄で作られた甘いクリームが入っています。

Buñuelos de viento Huesos de santo
Buñuelos de viento (Imagen de MiguelAlanCS, Wikimedia Commons, Licencia CC-BY-SA 4.0)
La Castanyada(カスタニャーダ)
私の出身地であるカタルーニャも含め、スペインの一部地域には、この日を「La Castanyada(カスタニャーダ)」と呼ぶところもあります。
アーモンドプードル、砂糖、卵で作られる「panellets(パナジェッツ)」という伝統のお菓子がありますが、このお菓子の飾りには、「永遠」という意味を込めて、ナッツなど日持ちの良い材料が使われます。
また、学校では子どもたちが、栗売りのおばあさんの物語を歌詞にした「ラ・カスタニェラ」という歌を学ぶこともあります。
では、一般的に知られるハロウィンは?
ハロウィンはスペインの伝統的なお祭りではありませんが、今では日本と同様、人々に馴染みのあるイベントとなっています。ハロウィンの飾り付けをし、お買い得品や関連商品を販売するお店も多いため、ハロウィンはお店の販促の機会であると考える人も多いようです。
しかし実際に、新学期が始まる9月とクリスマスのちょうど間にあるこのタイミングで、子どもから大人まで皆が仮装を楽しみ、家族やお友達とパーティーをする人が年々増えています。
🎃🧛🏻♀️💀
このスペインの伝統的なお祝いについて知っていましたか?スペインに住んでいる人はもちろん、日本に住んでいる人も、伝統のお菓子を食べてみる機会があるといいですね。











0 Comments