スペインでは、クリスマスは聖週間(la Semana Santa)とともに年間で最も重要な時期のひとつであり、クリスマス・年末年始の休暇中、クリスマスイブと当日(12月24日~25日)、大晦日(12月31日)、東方三賢人の日(1月6日)という3つの重要な行事をお祝いします。今回の記事では、スペインでのクリスマスの祝い方について紹介します。
クリスマスについて
クリスマスは元々、イエス・キリストの誕生を記念する宗教的な行事として祝われるようになりました。現在は、ミサや讃美歌の歌唱など宗教的なイベントも行われるものの、すべての家庭で信条に関係なくお祝いする祝日となっています。
主要な日は12月24日と25日ですが、その数週間前から、重要な催しが伝統的に行われています。
11月
ハロウィンと諸聖人の日(Todos los Santos)が終わると、スーパーの装飾や品揃えはクリスマスモードに。11月から、トゥロンをはじめとするクリスマスのお菓子が並び始めます!
11月の 25日あたりからは街中でイルミネーションが始まり、お店やデパートでも装飾品が販売されます。また、メディアではおもちゃやお菓子の広告・CMも頻繁に見るようになります。

12月
12月1日から、24日まで毎日1つずつ扉を開くとチョコレートが出てくるアドベントカレンダーを開け始めます。
12月の初めには多くの街で、イエス・キリストの誕生を人形で表した「ベレン」というクリスマス飾りが姿を現し、クリスマス期間を通じて街中のあちこちで見ることができます。また、クリスマスマーケットやアイススケート場の設置、クリスマスの飾り物を作るワークショップ、クリスマスキャロルのコンサートなど、さまざまな活動も盛んに。買い物をする人も増えるため、普段はお休みの日曜日も例外的に営業しているお店も多く見られます。

会社では、「lote」と呼ばれる、いわゆるプレゼントセットが社員に配られます。中身は、ワインボトル、クリスマスのお菓子、ソーセージなどの加工肉類が一般的です。また、上司や同僚と夕食を共にする、日本で言うと忘年会に該当するような「cenas de empresa」も行われます。
22日は、年間で最も賞金が多いクリスマスの宝くじを実施。宝くじの番号は、年間を通じて、レストラン、宝くじ販売所、インターネットなど、あらゆるお店で販売されています。当選番号は、2時間以上にわたる生放送のテレビ番組で発表。番号を歌う子どもたちの姿に、国中の人々の注目が集まります。

クリスマス当日
12月24日はクリスマスイブ(Nochebuena)。祝日ではありませんが、多くのお店やスーパー、会社が営業時間を短縮し、午後3時頃には仕事を終えます。家族で集まり、魚介類、ハム、フォアグラなど、特別な食材を使ったディナーを共にします。メニューは宗教や家族によってさまざまですが、デザートはトゥロン、ポルボロン、バルキージョなど、クリスマスのお菓子を食べるのが一般的です。
25日がクリスマスの当日で、地域によっては、24日ではなく祝日の25日にお祝いをする場合もあります。このように、必ずしも24日に集まらなければならないという決まりはないため、例えば、24日は自分の家族と過ごし、25日はパートナーや配偶者の家族と過ごす といった予定の組み方もできます。
プレゼントは24日の夜か25日の朝に開封します。一般的にはサンタクロースがプレゼントを届けてくれますが、一部地域では異なり、カタルーニャでは「Tió」、バスク地方とナバーラではオレンツェロ「Olentzero」というキャラクターが登場します。





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